疲労と関節痛

仕事が忙しかったり、休日のレジャーやスポーツなどで疲労や節々の痛みを感じることは多いものです。

しかし、その疲れがなかなか回復しなかったり、関節痛を伴ったりする場合は注意が必要でしょう。
十分な休息を取ったにも関わらず、疲労感や関節痛が長引く時には、ただの疲れではなく病気の症状の可能性があるのです。

こちらでは、疲労感と関節痛を伴うことがある疾患の病名・症状・治療法などについてお話したいと思います。

疲労と関節痛の関係

心身のリフレッシュにもなる趣味やスポーツで感じる心地よい疲れ。
こうした疲労は、ゆっくり入浴したり、良質な睡眠などによってスッキリと解消する事がほとんどです。

一方、人間関係の悩みやストレス、仕事等によって起こる肩・腰などの筋肉の緊張から生じる疲労は、簡単に改善しません。
このような形で蓄積した疲労は、やがて免疫やホルモンの乱れを招き、関節痛・倦怠感・微熱・内臓の不調など、様々な全身症状の原因となります。

また、病気の症状として、疲労感と関節痛を伴う疾患も多くあります。
中には早期に治療を開始すべき病気もありますので、症状が長引く時や次のような症状に思い当たる場合は、医療機関を受診するようにしましょう。

全身疲労と関節痛・筋肉痛、繊維筋痛症かも?

全身疲労と関節痛・筋肉痛、繊維筋痛症

繊維筋痛症の症状は、激しい全身疲労と関節痛を含む広範囲に及ぶ身体の痛みです。

関節やその周辺の骨や筋肉に、強い痛みとこわばりが生じ、朝にその症状が強く現れるのが特徴です。
首から肩にかけてや背中・腰などの体幹部の他、太ももや膝など脚にも痛みやしびれが起こります。

また、頭痛・眼の奥・口の中の痛みなど様々な症状も見られ、痛みのある場所が移動する(動く)事があります。
天候や疲れ、ストレスなどによって、痛みが増すなどしますが、一般的な検査では異常が見つからない事が多く、周囲に理解されにくい疾患と言えるでしょう。

繊維筋痛症は、疲労感と身体の痛みの他にも次のような症状を伴うことがあります。

  • 睡眠障害、不眠
  • 抑うつ、不安感
  • 胃腸の症状(便秘・下痢・腹痛など)

患者の大半は、30~50代の女性ですが、若い方や小児の発症も確認されています。
なお、リウマチと似ていますが、線維筋痛症の場合には関節の変形や破壊は見られません。

繊維筋痛症の原因と治療法

線維筋痛症の発症原因は、ハッキリと分かっていないのが現状です。

線維筋痛症は、実際には患部に炎症・損傷などが見られないにも関わらず、痛みを感じてしまうという特徴があります。
CTやMRI、血液検査等でも異常は見つかりません。
よって、神経や免疫・ホルモンの乱れ、ストレスなどの心身の疲労が関与しているのではないかと考えられています。

痛みの信号を伝える神経のシステムに不調が生じ、痛みが強調される事で、通常なら耐えられる痛みを激痛と感じてしまうのではないかとも言われています。
こうした背景から、リウマチ科などで行われる治療は、痛みのコントロールを目的とした薬物療法が中心となります。

  • 神経性疼痛緩和薬(痛みを伝える物質を抑制)プレガバリン
  • 抗うつ薬 デュロキセチンなど
  • 抗けいれん薬
  • 漢方薬

これらの投薬と併せて、運動療法やストレスの軽減の工夫についての指導などが行われます。

激しい疲労感と関節の痛み、慢性疲労症候群?

激しい疲労感と関節の痛み、慢性疲労症候群

慢性疲労症候群とは、原因不明の全身の疲労感・倦怠感、関節痛・筋肉痛、頭痛、微熱などが生じ、慢性化する疾患です。
認知度は高くありませんが、うつなどの精神症状や脱力感などが続く事で、日常生活に大きな支障をきたす恐れがある病気です。

主な症状は次の通りです。

  • 徴熱や悪寒
  • 咽頭痛
  • 頚部やわきの下のリンパ節の腫れ
  • 筋力の低下
  • 関節痛や肩こり
  • 筋肉痛
  • 軽い運動後に24時間以上続く全身倦怠感、脱力感
  • 頭痛
  • 移動性の関節痛( 腫れや赤みを伴わない)
  • 精神神経症状(光過敏、一過性暗点、物忘れ、易刺激性、混乱、思考力低下、集中力低下)
  • 睡眠障害(不眠または過眠)

一般的な診察では異常が見られませんが、上記のような症状が長引き、日常生活や就業に支障が出る場合には、慢性疲労症候群が疑われます。

発症メカニズムの解明に至っていませんが、免疫・自律神経の異常やホルモンバランスの乱れなどが原因と考えられています。
治療は、薬物療法や精神症状のケアのためのカウンセリングなどが行われています。

この疾患は、慢性的な疲労感によって、約3割の方が寝たきりになってしまうと言われており、早期発見・治療開始が望ましいと言えるでしょう。

疲労感と微熱・発熱、関節痛、膠原病の症状では?

疲労感と微熱・発熱、関節痛、膠原病の症状

微熱や疲労感・関節痛など、風邪のような症状が長引いてなかなか治らない。
そんな場合には、膠原病を発症している可能性があります。

膠原病は、免疫システムの異常によって関節の痛みや疲労感、臓器障害などを伴う様々な疾患の総称です。
多くの膠原病は難治性であり、治療が非常に困難な病気です。

また、様々な全身症状の他、深刻な合併症を引き起こす恐れもあります。
長期的な療養が必要とされる疾患ですので、早期発見・治療が重要と言えます。

次のような症状があり、膠原病が疑われる場合には、速やかにリウマチ科など専門医の診察を受けましょう。

主な膠原病・関節リウマチ

関節リウマチは、免疫システムの異常によって全身の関節に腫れや痛みが生じ、関節の変形が起こる疾患です。
患者は圧倒的に女性に多く、好発年齢は30~50代です。

特徴的な初期症状としては、朝の手指のこわばり感が挙げられますが、その他にも次のような様々な症状が現れます。

  • 手足の指のこわばりや痛み、しびれ(起床時から1時間以上続く)
  • 左右対称の複数の関節に痛みがある
  • 疲労感や倦怠感
  • 食欲不振、体重減少
  • 微熱が続く

関節リウマチは進行性の疾患で、症状が悪化すると激しい関節痛の他、関節が破壊されて日常生活の大きな障害となるため、早期に治療を開始すべき病気です。

治療は薬物療法とリハビリが中心となります。
リウマチ薬や、関節の炎症や腫れを軽減する目的で消炎鎮痛剤が処方されたり、関節機能の維持するためのリハビリ・運動療法が行われます。
著しく関節の変形が見られる場合には、手術が行われることもあります。

主な膠原病・全身性エリテマトーデス

全身エリテマトーデス(SLE)は、慢性の多臓器性、炎症性疾患です。
思春期から青年期にかけての若い世代に患者が多く、男性の約10倍と圧倒的に女性に発症する病気です。

関節痛や炎症・腫れ、発熱、疲労感・倦怠感、発疹などの皮膚症状、脱毛など様々な症状が見られます。
また、腎臓障害や、胸膜炎・心膜炎などの内臓疾患、中枢神経の障害など全身に炎症性の症状が起こってきます。

現時点では、予防や根本的な治療は難しいため、症状に応じた対処療法が行われています。

主な膠原病・強皮症

強皮症(進行性全身性硬化症)は、皮膚が硬くなるだけでなく、内臓硬化が起こる事で、様々な機能障害が生じる疾患です。
日本においては、20~50代の女性に圧倒的に発症者が多くなっています。

強皮症の特徴的な症状としては、寒さや冷たい物に触れたり、精神的な緊張が高まった際に、発作的に指先の血流不良が起こる事で指先が蒼白や紫色になり、血流が回復すると指の色も元に戻るレイノー現象があります。
この他にも、関節痛や関節の炎症、発熱、疲労感、肺線維症、腎障害、逆流性胃腸炎や下痢・便秘などの消化器疾患、心疾患など様々な症状を伴います。

強皮症には、5~6年で皮膚硬化の症状進行し、内臓硬化の症状が出てくるタイプと、皮膚の硬化が比較的軽症で進行もほぼない、又は非常にゆっくりのタイプがあります。
中には、急激な進行が見られるケースもあり、その場合には命に関わる事もありますが、症状の強さや進行スピードも個人差が非常に大きくなっています。

発症原因は不明とされ、血管を拡げて血流を促進する薬を服用する投薬治療が中心です。
また、日常生活の質を維持する目的でリハビリなども行われます。

主な膠原病・シェーグレン症候群

代表的な自己免疫疾患であるシェーグレン症候群は、40歳から60歳の女性に多く発症します。

免疫システムの異常によって、涙腺や唾液腺などの組織が攻撃・破壊されることで障害が起こります。
目や口の他にも、甲状腺・内臓などにもこうした障害が起こったり、疲労感や関節痛を伴うことがあります。

シェーグレン症候群の主な症状には、次のようなものがあります。

症状 概要
口の乾き 唾液が出なくて口腔内が乾いてしまいます
涙が出ない 涙の分泌量が減少し、異物感やドライアイの症状が見られます
皮膚の乾燥 全身の皮膚の乾燥や、脱毛
疲労感
関節痛 複数の関節に比較的軽度の痛みが生じますが、関節の破壊や変形は見られません
腎臓障害 間質性腎炎を起こした場合、トイレが近くなるなどします
精神・神経的症状 頭痛や集中力の低下、うつ症状などを訴える方もいます

免疫の異常の他、遺伝やウイルス感染、女性ホルモンが発症に関与していると考えられていますが、詳しいメカニズムについては不明です。
診断は、シェーグレン症候群の厚生省診断基準に基づいて行われ、症状や合併症に応じた投薬治療が行われます。

主な膠原病・多発性筋炎

多発性筋炎は、筋肉に原因不明の炎症が生じ、組織が壊死することで筋力の低下が見られる疾患です。

手足の関節痛や、急に力が入らなくなるなどの症状が突然現れます。
筋肉の炎症は、体幹に近い部分(二の腕、太もも、首など)に左右対称に起こります。

椅子から立ち上がる、階段を上る、車の乗り降り、腕を上げる動作時などに、辛さを感じる事で病気に気が付く方が多いようです。
症状は徐々に進行し、食欲不振や体重減少を経て、手や足のしびれ、全身の疲労感・倦怠感や、発熱などを伴い日常生活に様々な影響を与えます。

ステロイド剤や、免疫抑制剤などを中心とした薬物治療が一般的です。

疲労や関節痛の原因は自律神経の乱れ?

疲労や関節痛の原因は自律神経の乱れ

自律神経のバランスが乱れる事で、疲労や関節痛が起こる事があります。

自律神経の乱れによる関節痛は、激しい運動を行ったわけでもないのに、激しい運動後のような関節の痛みや疲労感を感じるという特徴があります。
また、関節痛だけでなく筋肉痛を伴ったり、全身の倦怠感、動悸、頭痛や不眠など、様々な症状が起こりやすくなります。

ストレスによる緊張から交感神経が優位になり、筋肉の緊張・血管の収縮が起こります。
血行不良によって筋肉は酸素不足となり、筋肉はさらに緊張し収縮。
血管が筋肉に押しつぶされることで関節痛が生じる原因となるのです。

こうした関節痛やその他の症状は、ストレスを解消し自律神経を整えることで改善効果が期待出来ます。

日々の生活で、なるべくストレスを感じないようにしたり、副交感神経が優位になるような工夫をすると良いでしょう。
具体的には次のような方法があります。

・深呼吸 息を大きくゆっくり吐くことを意識します
・入浴 湯船にゆったり浸かってリラックスしましょう
・十分な睡眠 
・食物繊維の多い食事を心掛けましょう
・マッサージで筋肉をほぐしたり、ストレッチで関節をほぐすのも良い方法です

疲労と関節痛のまとめ

疲労と関節痛のまとめ

このように疲労や関節痛を引き起こす要因は様々です。
そして、休息をとってもなかなか回復しない疲労や関節の痛みは、病気の症状の可能性があります。
疲労感と関節痛を伴う疾患の中には、進行性の病気や難治性の病気もありますので、症状が長引く場合には早めに医師の診察を受ける事をオススメします。


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