関節痛と骨肉腫

自分や家族の関節痛が、深刻な病気によるものかもしれない。
真っ先にそんな風に考える方は、そう多くないでしょう。

しかしながら、骨肉腫の症状の一つとして、関節の痛みや腫れが挙げられます。
大変な事態を招かないためには、骨肉腫がどのような病気かを知り、その他の関節痛としっかり区別することが大切です。

骨肉腫の症状や原因、治療方法などについてお話ししていきます。

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膝・肩の関節痛は骨肉腫が原因?

骨肉腫は、発症当初に強い痛みを感じる事が少ないため、筋肉痛や、単なる関節痛と思われがちです。
膝や肩などの関節の軽い痛みからだけで、骨肉腫かも?とはなかなか思い至らないかもしれません。

しかし、骨肉腫はとても進行が速く、激しい症状を伴う癌として知られています。
もし骨肉腫が疑われる場合は、一刻も早く専門医の診断を受け、治療を開始することが望ましいでしょう。

骨肉腫とは?

骨肉腫とは

骨肉腫は、骨組織に発生する悪性の腫瘍です。
患者の大半は、小児から二十歳頃までの若い方で、全体の75%程度を占めます。

男女比はおよそ3対2で、男性の発症者が多くなっています。
発症部位は膝周辺が約7割、次いで多いのが肩関節です。

日本人全体で考えると、年間発症者は150人程度であり、ごく稀な病気という印象です。
けれども、小児の骨にできる癌としては、発生率が最も高い悪性の腫瘍となります。

進行も速く、難しい病気には違いありませんが、近年は様々な治療法が確立されています。
早期に治療を開始することで、不治の病ではなく、完治を目指せる病気となっているのです。

骨肉腫の原因と初期症状

なぜ骨肉腫になるのかという事ですが、残念ながら現時点では、明確な答えは見つかっていません。
癌を抑制する遺伝子の異常により、発症リスクが高まるのではないか?

また、ラジウムやフッ素などの物質が誘因するのでは?など、骨肉腫の原因には諸説あります。
遺伝の可能性も指摘されていますが、これについてもハッキリとした事は分かっていないのです。

膝や肩などの関節に、腫れや軽い痛みが現れるのが、骨肉腫の初期症状です。
ジャンプしたり走る時に痛みがありますが、安静にする事で落ち着きます。

発症のほとんどが思春期の活発な世代なため、こうした痛みについても筋肉痛、捻挫などの怪我と思われ、放置されがちです。
骨肉腫が進行すると、周辺組織を圧迫し激しい痛みが起こり、安静時も治まらなくなってきます。

さらに症状悪化すれば関節は腫れあがり、曲げ伸ばしが不自由になるなど、関節の動きが悪くなります。
腫瘍のできた骨が弱くなるため、転倒など、ちょっとしたことで骨折してしまうケースもあります。

骨肉腫とオスグッドとの違い

骨肉腫と間違われやすい病気にオスグッドがあります。
15歳くらいまでの子供の膝が腫れたり、痛みが出るのが特徴です。

サッカーやバスケットボールなど、激しいスポーツに熱心に取り組む子供に多く発症します。
オスグッド病と骨肉腫は、発症の多い年代がほぼ一致。

また、オスグッドの痛みは運動時のみで、安静にしていると落ち着くという、骨肉腫の初期症状と似通っています。
二つの病気を判断する方法としては、レントゲンが最も有効です。

骨肉腫の診断方法

発症初期は、関節の腫れや痛みのみで、際立った症状のない骨肉腫。
活動が活発な思春期を中心に発症すこともあり、オスグッドやその他の関節痛と見分けるのは、簡単ではありません。

では、骨肉腫はどのように確定診断されるのでしょうか?

レントゲン・画像診断

骨肉腫が疑われる場合、まずレントゲン撮影が行われます。
骨肉腫であれば、X線写真で関節の破壊や、変形などが確認できます。

進行すると、腫瘍は大きくなり、骨の外側にせり出して塊状になっていきます。
しかし、こうした症状の病巣や進行度合いは、レントゲン撮影ではっきり確認できないため、十分な検査ができません。

よって、CTや、MRI、造影剤を使用したレントゲンなど、必要に応じて複数の画像診断が行われます。

血液検査と病理検査

骨肉腫の場合、血中のアルカリフォスファターゼや、乳酸脱水素酵素の値の上昇が見られるため、血液検査が実施されます。
こうした結果を踏まえた上で、なお骨肉腫を疑う場合、病理検査を行い、最終的な診断に至ります。

手術により、腫瘍組織の一部を採取し顕微鏡で調べる、いわゆる生研が行われ、診断が確定するのです。

骨肉腫の治療と予後

骨肉腫の治療と予後

骨肉腫の治療には大きくわけて、手術、放射線治療、化学療法の3つの方法があります。
それぞれの治療法と症状の経過についてお話します。

手術(外科治療)

以前は四肢の切断手術が中心でしたが、近年は温存手術が可能なケースが増えてきました。
腫瘍部分のみ、進行度によっては骨や神経など周辺組織ごと切除する外科手術が行われます。

術後に必要に応じ、人工関節や人工の骨などを用いた、関節の再建手術が行われることもあります。

放射線治療

腫瘍部が大きく切除が困難であったり、手術が不可能な場所の骨肉腫。
また、高齢などの理由から、手術は負担が大きいと思われる場合は、放射線治療が選択されます。

抗がん剤による化学療法

骨肉腫は肺・肝臓、その他の関節などにしばしば転移します。
こうした場合は、まず抗がん剤を投与し(時には放射線治療も併用される)、腫瘍を小さくしてから手術が行われます。

再発を防ぐために、術後もしばらく化学療法が行われるケースが大半です。
一般的な骨肉腫の治療は、手術前の化学療法→外科手術→手術後の化学療法という流れになっています。

骨肉腫の治療費

骨肉腫の治療費

骨肉腫の治療費は、高額なのでは?と不安に感じる方がいらっしゃるかもしれません。
子供の骨肉腫の治療については、国による小児慢性特定疾患医療制度の対象となっており、医療費の助成が受けられます。

なお、対象は18歳未満とされていますが、それ以降も治療が必要であると認められる場合に限り、20歳まで延長が可能です。
指定医の診断書など必要書類を揃え、自治体の窓口に提出して申請を行います。

骨肉腫の経過と生存率

骨肉腫の経過と生存率

先述の通り、骨肉腫は転移しやすいと癌と言えます。
最も多い肺転移は、命を脅かす危険が高く注意が必要でしょう。

骨肉腫は手術と、化学療法を組み合わせることにより、現在では治りにくい病気でなくなりつつあります。
しかしながら、肺転移を起こした場合は治療が困難なことも珍しくありません。

長引く咳や、痰に血が混じるなどの症状が、術後2年ほどの間に見られた時は肺転移が疑われます。
なお、骨肉腫の転移は2年から5年に起きることがほとんどで、それ以降はあまりみられません。

以前は不治の病と恐れられていた骨肉腫ですが、医学の進歩により、その生存率は格段に向上しました。
他の部位に転移がない状態で治療を始めた方の場合、5年生存率は50%前後とされています。

そのうち、手術で四肢を温存出来た患者さんの5年生存率は、70%を超えています。

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関節痛と骨肉種のまとめ

骨肉腫は見つけにくい病気ではありますが、早い段階で治療を受ける事が出来れば、完治の期待が出来ます。
転移がなく、手術で四肢を残すことが可能であれば、5年生存率が7割ほどにもなります。

骨肉腫の治療において、早期発見がいかに大切かお分かりいただけるでしょう。
きっと関節痛だろうと決めてかからず、痛みや違和感が長引く場合は、医師の診断・適切な治療を受けることが大切です。

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