スポーツでの膝の痛み

スポーツを行う事は、心身のリフレッシュに役立つだけでなく、健康増進効果も期待できます。

しかしながら、運動によって膝の痛みを起こすケースが多くなっています。
膝痛の原因としては、関節の老化や病気なども考えられますが、スポーツによる酷使や怪我で膝を痛める方が後を絶ちません。

こちらでは、スポーツで膝に痛みが生じる原因と治療法、対処の仕方や予防法についてお話したいと思います。

スポーツと膝関節の痛みの関係

膝は、足の曲げ伸ばしや、歩く・立つ・座るなどの基本動作を行う際に重要な働きをする関節です。
それだけでなく、両膝で身体の重さを支えているため、膝を痛めると日常生活に支障をきたすことも多くなります。

スポーツを行う時には、非常に大きな負担が膝関節に掛かります。
その負荷は、歩行時には体重の約3倍、ランニングでは約10倍とも言われています。

運動を行う際は、走る、ジャンプする、着地、急停止・方向転換など、膝を使う動作が繰り返されます。
こうした動作によって、膝は大きな衝撃を受け止めることになり、骨や筋肉、靭帯などを損傷し痛みが生じやすくなるのです。

なお、スポーツよる膝の痛みの原因は、大まかに二つに分類されています。
一つは膝の使い過ぎによるスポーツ障害、もう一つが突発的に起こる事故などによるスポーツ外傷です。

それぞれについて、症状や原因、治療法について解説していきます。

スポーツ障害が原因の膝痛と病院での治療法

スポーツ障害が原因の膝痛と病院での治療法

スポーツ障害とは、特定の部位を酷使する事で、疲労が蓄積、関節や筋肉などに炎症や痛みが生じる事を言います。

主な原因は、関節のオーバーユース(使いすぎ)によるものです。
患部の凝りや張り、疲労骨折なども、広い意味でスポーツ障害の一種とされています。

運動によって起こりやすい膝のスポーツ障害には、いくつかのタイプがあります。
代表的な疾患の症状や、痛みの出る部位を挙げながら詳しく説明してきます。

膝の腫れや痛み、ジャンパー膝の症状かも

ジャンパー膝(膝蓋靱帯炎)は、膝蓋腱(膝のお皿と脛の骨を繋ぐ腱)が損傷・炎症する障害です。
ジャンプを繰り返すスポーツやランニング中に発症しやすく、運動時または運動後、膝の皿の下部分に痛みや腫れが見られます。

10代から20代の若い世代、特に背の高い男性に頻発します。
重症化すると、腱の断裂(膝蓋腱断裂)を起こす恐れがあり、注意が必要と言えるでしょう。

発症リスクの高いスポーツには、サッカー、バレーボール、バスケットボール、陸上、スキーなどが挙げられます。

ランナー膝で膝の皿の外側の痛み?

ランナー膝(腸脛靱帯炎)の特徴的な症状は、ランニング時やランニング後に感じる膝の外側の痛みです。

ランニングで地面を蹴るなど、足を曲げた状態から伸ばす動作の際に痛みが生じます。
また、膝を押した時に圧痛を感じる場合もあります。

ランニング後の、膝の外側のきしみや違和感が初期症状ですが、始めのうちは休息をとることで解消します。
しかし、適切な対処を行わないでいると、安静時にも症状が改善せず、痛みも強くなるなど次第に慢性化します。
重症化した場合は、膝の曲げ伸ばしができなくなり、歩行時に支障が出ることがありますので注意が必要でしょう。

太腿の外側の靭帯(腸脛靱帯)が炎症することが原因であるため、ウォーミングアップのストレッチが非常に重要と言えます。
痛みが強い場合には、病院で膝関節に局所注射が行われることがあります。

ランナー膝を起こしやすいのは、陸上の長距離種目の選手の他、登山・自転車・水泳・スキーなどのスポーツを行う方です。

子供がスポーツで膝下の痛み、オスグッド病?

スポーツを行う成長期の男子が発症しやすい膝痛に、オスグッド病があります。

患者の大半は中高生で、膝の皿の下部分の痛みや、骨の変形(膨らみ)が特徴的な症状です。
膝を曲げた時や、正座をした時に膝下に痛みが生じたり、患部の刺激に対してひどく過敏になるなどします。

骨や筋肉・腱の成長のバランスが崩れやすい成長期に、激しいスポーツによって膝を酷使することで、腱や軟骨に炎症が生じることが原因と考えられています。
よって、成長期の子供については、膝の負担の大きい無理な運動を避け、オーバーユースにならないように注意を払う必要があるでしょう。

治療法は、安静やテーピング・サポーターによる膝の固定を行いながら、経過観察というのが一般的です。

スポーツで膝の内側の痛みは鵞足炎?

ランニングなどのスポーツ時や階段で、膝の内側に痛みがある場合は鵞足炎が疑われます。

膝の曲げ伸ばしに伴う皿の内側から膝下にかけての痛みや、患部の圧迫痛が主な症状です。
特に、膝をめいっぱい伸ばしきった状態で痛みが起こりやすくなります。

野球・サッカー・バスケットボール・ラグビー・水泳などのスポーツで発症しやすく、膝の使い過ぎが原因とされています。
また、間違ったフォームなどによる膝関節への負担も、鵞足炎の発症原因の一つと考えられます。

テーピングが有効?膝蓋軟骨軟化症とは

膝蓋軟骨軟化症とは、膝のお皿(膝蓋骨)の裏側の軟骨が摩耗し、炎症や痛みが生じる疾患です。
マラソンやジャンプ競技などのスポーツを行う方が発症しやすく、膝の曲げ伸ばし時に痛みや違和感が見られます。

膝を動かす際の痛みや引っ掛かり感・きしみ、音鳴り、圧痛などが主な症状です。
時に、腫れや強い痛みが生じたり、膝の皿が不安定になり脱臼しやすくなることもあります。

スポーツによる膝の酷使の他、生まれつきの関節の柔らかさや、X脚など足の変形も膝蓋軟骨軟化症の発症原因となります。
テーピングなどを用いた装具療法や、大腿四頭筋のトレーニングで症状の改善が見られない場合には、手術が行われることもあります。

タナ障害でスポーツ中に膝の内側に痛みや違和感?

スポーツを行う際に膝の内側に痛みや、何かが挟まっているような違和感・引っ掛かり感がある場合、タナ障害の可能性があります。

タナ障害とは、スポーツなどで膝の屈伸や打撲を繰り返した結果、膝蓋骨と太腿の骨(大腿骨)の間にあるタナ(関節包のひだ状の膜部分)に炎症が起きる疾患です。
膝を動かした際の痛みの他、腫れや膝のお皿まわりの重苦しさ、乾いた音で膝が鳴るなどの症状が見られることもあります。

患者は男性より女性に多く、20代くらいまでの若い方の割合が高くなっています。
安静にして、患部をアイシング等で冷やすと症状が和らぐことが多いですが、重症の場合はタナを切除する手術が行われます。

タナ障害を起こしやすいスポーツには、野球・バスケット・バレーボール・ハンドボール・陸上競技などがあります。

スポーツ外傷が原因の膝の痛みと整形外科での治療

スポーツ外傷が原因の膝の痛みと整形外科での治療

スポーツ外傷とは、運動中に身体のある部分に、瞬間的に大きな力や衝撃が加わったことで発生した怪我をさします。
組織への負担が繰り返されることで生じるスポーツ障害と違い、突発的に起こる骨折・捻挫・打撲などの外傷のことです。

スポーツ外傷の場合は、速やかに整形外科を受診するようにしましょう。
レントゲンなどの画像検査や問診による、正しい診断と適切な治療が必要となります。

比較的軽症の場合は、テーピングやサポーターによる膝の固定や、薬物療法などの保存的な治療が行われます。
また、症状に応じて、手術などの外科治療が選択されることもあります。
急性期を過ぎて症状が落ち着くと、関節の可動域を広げるなど関節機能の回復を目的としたリハビリを行います。

スポーツ外傷による膝の痛みを放置することは危険です。
症状の悪化はもちろん、後遺症を残さないためにも、スポーツで怪我をして膝に痛みがある時は、早めに医療機関で診察を受けましょう。

スポーツで膝痛、階段が辛い時は半月板損傷かも

膝の半月板(内側と外側にある軟骨)は、スポーツによる損傷が非常に多い場所です。

着地の際の衝撃や、膝をねじる・伸ばされるなど、膝に無理な力が加わることで、半月板が欠けたり断裂してしまいます。
これにより、軟骨のクッション機能が低下し膝に痛みや腫れが生じます。

  • 膝の曲げ伸ばし時の痛み(階段が辛い、正座が出来ない)
  • 膝が曲がらない、あるいは伸ばせない(ロッキング)
  • 動作時の音鳴り(クリック)
  • 突然膝が脱力してしまう(膝くずれ)
  • 膝に水がたまり腫れてくる

スポーツ中や、スポーツ後に上記のような症状が見られた時は、半月板損傷が疑われますので整形外科を受診しましょう。
半月板損傷は、レントゲン検査では診断が困難なため、関節鏡(内視鏡)による検査や治療が有効です。

半月板損傷を起こしやすいスポーツには、野球・サッカー・バレーボール・テニス・ラグビー・スキー・格闘技などがあります。

スポーツ選手に多い靭帯損傷

半月板損傷と並んで、運動時やスポーツ選手に起こりやすい怪我に膝の靭帯損傷があります。
膝の強打、激しくひねるなどした際に強い痛みや腫れを生じ、痛みのあまり膝を動かすことが困難になります。

靭帯の損傷が比較的軽度の場合は、捻挫、重症で靭帯が切れてしまった時は靭帯断裂と呼ばれます。
断裂時には、自分で聞こえるほど大きな音(ぶちっ、ごりっ等)がすることもあります。

治療については、靭帯断裂以外のケースでは保存療法が中心です。
安静を保ち、ぐらつき不安定になった膝をサポーターやテーピングで固定することが重要で、装具療法やリハビリを行いながら回復を待ちます。
なお、靭帯断裂の場合は手術適応となります。

靭帯損傷を放置することで膝の変形が起こる恐れがあります。
また、治療開始が遅れたり、方法を誤ると慢性化しやすいので注意が必要でしょう。

ストレッチ不足で膝の痛みや肉離れ?

スポーツで起こりやすい膝の怪我に肉離れがあります。

多くの場合、関節周囲の筋肉や腱が切れてることで膝に痛みが生じます。
特に痛めやすいのが、膝を曲げる働きをしている膝裏の内側と外側の腱です。

肉離れの大半は、疲労の蓄積やストレッチ(ウォーミングアップ)不足が原因と言われています。
スポーツを始める前には、ストレッチなど十分な準備運動を行うようにしましょう。

スポーツによる膝の痛みの予防とセルフケア

スポーツによる膝の痛みの予防とセルフケア

スポーツ障害やスポーツ外傷など、運動が原因の膝の痛みはどのように予防したら良いのでしょうか?
また、セルフケアや対処法についてもお話します。

サポーターが効果的?スポーツ障害の膝痛の対処法

先述の通り、スポーツ障害の主な原因は膝の使い過ぎです。
よって、無理をしすぎないことや、膝の負担を軽減することで予防が可能と言えるでしょう。

膝周辺の筋肉強化

大腿四頭筋など、膝のまわりの筋力が低下すると膝が不安定になります。
膝周辺の筋肉を強化し柔軟性を向上させることで、衝撃を吸収するなど膝関節の負担を軽減することができます。

疲労をためないようにする

長時間に及ぶ激しい運動を避けたり、膝のみを酷使するような練習・動作を繰り返さないようにしましょう。
必要に応じて、適宜休息をとるなどして、膝に疲労が蓄積しないような工夫を行うことが大切です。
サポーターなどを利用して、膝関節の負担を軽減するのも良い方法です。

準備運動と整理運動の重要性

ウォーミングアップによって、血行が促進されると筋肉の柔軟性が高まり、膝を痛めるリスクが低下します。
また、スポーツ後のクールダウンは、乳酸などの疲労物質を排出する効果が期待できるため、オーバーユースの防止に有効と言えます。

スポーツ外傷の膝痛の予防法

膝の使い過ぎが原因のスポーツ障害と違い、突発的な怪我であるスポーツ外傷を完全に防ぐことは難しいと言えます。

しかし、スポーツ障害と同じく、膝周囲の筋トレやストレッチの徹底で、怪我をしにくい強い膝を作ることは可能です。
また、正しいフォームを心掛けたり、シューズなどの用具、練習場所・コースなどの工夫によって、膝への衝撃を最小限にとどめることができます。

こうした予防法を行ったにも関わらず、アクシデント等で膝に怪我をしてしまった場合には、スポーツを中止してまず膝を休めます。
このくらいなら大丈夫だろうとつい無理をしてしまいがちですが、症状の悪化や慢性化を招く原因となりますので、自己判断で運動を続けることは危険です。
医師の診察を受け、指示に従うようにしましょう。

膝の痛みや腫れに対しては、氷や冷湿布などで患部の炎症や痛みを鎮めるアイシングが効果的です。
患部を温めることは、スポーツ外傷の対処法に適さないので注意が必要です。

また、膝サポーターの着用やテーピングは、痛みの緩和だけでなくスポーツ外傷の予防効果も期待出来るためオススメの方法です。
金属入りのハードタイプなど、いくつかの種類がありますので、症状に応じて選ぶと良いでしょう。

膝の痛みとスポーツのまとめ

膝の痛みとスポーツのまとめ

このように、楽しいはずの運動が時として、膝の痛みの原因となってしまうことがあります。

スポーツ障害やスポーツ外傷を起こさないためにも、膝関節への負担を軽減する工夫をしましょう。
日頃から膝まわりの筋肉を強化したり、ウォーミングアップ・クールダウンをしっかり行うことで怪我をしにくくなります。

また、膝に痛みや違和感が生じた場合はすぐにスポーツを中止します。
安静にしても症状が改善しない時には、速やかに医療機関を受診するようにしましょう。


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