多発性と関節痛

複数の関節に痛みが生じる多発性の関節痛。
突然起こる事もあれば、慢性的な痛みの場合もあります。

一体どうしてしまったのだろう?
深刻な病気の症状なのでは?と、心配になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

こちらでは、多発性関節痛を伴う事がある疾患の病名、症状の特徴、治療法などについてお話をしたいと思います。

多発性関節痛とは

三ヶ所以上の関節に炎症や痛みを生じる場合、多発性関節痛と呼ばれますが、複数の関節に痛みが起こる原因については様々です。

適切な治療を行う上ためには、なぜ多発性の関節痛が起きたのか、その原因を特定する必要があります。
また、多発性関節痛は、急性か慢性かによって2つのタイプに分類されています。

よって、発症は急性?、経過は一過性?それとも慢性的?痛みの動き(移動)や圧痛の有無、関節痛以外の全身症状などを診察で確認することが重要な意味を持ちます。
また、必要に応じて血液検査や、レントゲンなどの画像診断が行われ、多発性関節痛の原因疾患が総合的に判断されます。

多発性の関節痛や腫れ・炎症はリウマチの症状?

多発性の関節痛や腫れ・炎症はリウマチの症状

多発性関節痛を伴う疾患のうち、患者数が多く代表的な病気は関節リウマチです。
好発年齢は30歳から50歳、男女比は1:4で女性の発症者が多くなっています。

膠原病の一種である関節リウマチは、複数(左右対称)の関節に炎症が生じ関節痛や腫れが見られます。
痛みはしばしば、移動する(動く)という特徴を持ちます。

主な初期症状は、朝の手指など関節のこわばり感です。
関節を動かしにくい状態は起床時から1時間以上続き、徐々に解消していきます。

症状が進行すると、関節は赤く腫れあがり、思うように動かすことが出来なくなってしまいます。
また、初期は滑膜のみの炎症ですが、次第に軟骨・骨なども炎症を起こし、関節の変形や破壊の原因となります。

関節リウマチは多発性の関節痛だけでなく、貧血、皮下結節(リウマトイド結節)、肺線維症、心膜炎、腎障害など、様々な合併症を伴う恐れがあり注意が必要でしょう。

関節リウマチの原因と治療法

一般的に、以下の診断基準に4つ以上該当し、かつ症状が6週間以上続いている場合、関節リウマチと診断されます。

  • 朝の1時間以上続く関節のこわばり
  • 手関節の関節炎(手首、指の中間関節、付け根の関節)や腫れ
  • 3ヶ所以上の関節の炎症
  • 左右対称の関節炎
  • 皮下結節(リウマトイド結節)
  • リウマチ因子が陽性
  • X線検査で認められる骨の変形・変化

(アメリカリウマチ協会の関節リウマチ診断基準・1987年)

発症メカニズムは解明されていませんが、免疫異常によって自身の組織を攻撃することで、関節の炎症や痛み・腫れが生じると考えられています。

免疫の異常は、細菌・ウイルス感染、遺伝、ストレスなどがきっかけで起こると言われています。
また、閉経期の女性に患者が多いことから、女性ホルモンが発症原因の一つであると考えられています。

治療は、薬物療法と運動療法を中心とした保存的な治療が基本です。
消炎鎮痛薬、抗リウマチ薬、ステロイド剤、生物学的製剤などを服用し、症状の緩和を目指します。

また、関節機能の維持を目的としたリハビリ・運動療法や、物理療法も行われています。
こうした治療で改善が見られないケースは手術適応となります。

どう違う?リウマチとその他の多発性関節痛を伴う病気

リウマチとその他の多発性関節痛を伴う病気の違い

関節リウマチ以外にも、多発性関節痛を伴う病気は多くあります。
治療法などが異なるため、よく似た症状を持つこれらの疾患と、関節リウマチをしっかり区別することが重要です。

では、関節リウマチとその他の疾患を、どのように見分けたら良いのでしょうか?
関節リウマチと類似した、多発性関節痛を伴う病気の症状や、リウマチとの違いについてお話します。

リウマチ性多発筋痛症

リウマチ性多発筋痛症は、筋肉の炎症や筋力低下、多発性の関節痛、発熱・食欲不振などの全身症状を伴う疾患です。
50代以上の患者が多く、平均発症年齢は65歳と言われています。

初期症状は肩の周辺の痛みやこわばりですが、この他にも首や腰などにも症状が現れます。
リウマチと同じく、朝の手指のこわばりが見られますが、関節の腫れや破壊はあまり起こらず、リウマトイド因子も陰性です。

夜間に痛みが強まるのが特徴で、睡眠中に痛みで目が覚めてしまう事も珍しくありません。
一般的な検査で診断が困難なため、リウマチを含む膠原病や感染症など、その他の疾患を否定しながら、次のような診断基準に基づいて総合的に判断されます。

  • 1.両側の肩の痛みやこわばり感
  • 2.発症から症状完成までの期間が2週間以内
  • 3.血沈40mm以上
  • 4.1時間以上継続する首や肩、骨盤周囲の朝のこわばり
  • 5.年齢が65歳以上
  • 6.うつ状態や食欲不振・体重減少
  • 7.両側上腕部の圧痛

治療は薬物療法が中心です。
ステロイド(プレドニゾロン)の服用が有効で、約8割の患者さんに症状の改善が見られます。

なお、急性期には可能な限り安静を保ち、筋肉の負担を軽減する事が大切です。

全身性エリテマトーデス

全身性エリテマトーデスの患者の大半は女性(男女比1対9)で、20代から30代の方に多い疾患です。

多発性の関節痛や移動する痛みの他、発熱や倦怠感、頬に現れる赤い皮疹(蝶形紅斑)が主な症状です。
手の指に腫れや痛みが見られる点が関節リウマチと似ていますが、リウマチのように関節(骨)の破壊が起こることはごく稀です。

この他にも、疲労感や食欲不振、体重の減少が見られたり、中枢神経の異常、心臓・肺・腎臓などに合併症を引き起こすことがあります。
特に、神経の異常や腎臓障害を併発した場合には、命に関わる恐れもあるため注意が必要です。

全身性エリテマトーデスは、良くなったり悪化したりを繰り返しながら、慢性に移行していく疾患です。
しかし、近年は早期発見やステロイド・免疫抑制剤などによる積極的な治療が功を奏し、合併症を防ぐことが可能になりつつあるなど予後は大幅に改善しています。

全身性強皮症

全身性強皮症は、リウマチと同じく膠原病の一種で、皮膚や内臓が硬くなるという特徴を持つ疾患です。

様々な年代で発症しますが、患者は圧倒的に女性が多く、好発年齢は25〜50歳です。
多発性の関節痛が生じやすく、症状が悪化すると関節の変形が見られます。

主な初期症状はレイノー現象(寒さや精神的な緊張時、指先が急に白や紫に変色して短時間で元に戻る)で、半数以上の患者さんに起こると言われています。

変形性関節症

高齢者に多い変形性関節症も、関節リウマチとよく似た症状を持ち、間違われやすい疾患と言えるでしょう。
発症が最も多い部位は膝ですが、その他の複数の関節に多発性の関節痛を生じることがあるため、リウマチと混同されがちです。

しかしながら、変形性関節症と関節リウマチは、発症原因に決定的な違いがあります。
リウマチが免疫の異常による炎症性の関節炎なのに対して、変形性関節症の主な原因は加齢による軟骨の摩耗や関節の酷使です。

よって、変形性関節症の治療はリウマチとは異なり、肥満解消や運動療法による筋力アップなどで関節の負担を軽減したり、鎮痛剤の服用による痛みのコントロールが中心となります。

結晶誘発性関節炎・偽痛風

偽痛風は、ピロリン酸カルシウム結晶が軟骨に沈着することによって関節に炎症や痛みが生じる疾患です。
男性患者が圧倒的に多い痛風とは異なり、発症者に男女差はなく、好発年齢は60歳以降とされています

発症部位で最も多いのは膝ですが、多発性の関節痛が起こることも珍しくありません。
関節痛や患部が熱を持ち赤く腫れあがる他、発熱・体重の減少などが見られることもあり、関節リウマチと類似しています。

発症原因はハッキリ分かっていませんが、加齢による軟骨の損傷や遺伝、甲状腺の異常(副甲状腺機能亢進症)などが関与していると考えられています。

基本的な治療法は安静と薬物療法です。
急性期の関節痛を和らげる目的で非ステロイド性抗炎症薬が処方され、症状が重い場合にはステロイド剤やヒアルロン酸の関節内注射が行われます。

重篤な病気の可能性も?急性の多発性関節痛

多発性関節痛は、関節リウマチや変形性関節症などの慢性関節炎と、急性の多発性関節痛に分類されています。
急性の多発性関節痛は、重篤な病気に伴う症状のことが多く、緊急の対応を要する疾患と言えるでしょう。

例えば、感染性心内膜炎は、細菌感染によって心内膜に炎症が起きる病気です。
原因不明の発熱や、多発性の関節痛・筋肉痛、皮膚の赤い斑点など、一見すると風邪のような症状のため発見が遅れがちですが、適切な治療を受けないと心不全や血栓を誘発するため命に関わります。

また、関節内に入った細菌が原因で関節が化膿する疾患に化膿性関節炎があります。
多発性の関節痛の他、腫れや熱感、発熱、倦怠感など関節リウマチと似た症状が現れますが、炎症を放置すると軟骨や骨が破壊され、最悪の場合、関節に障害が残ることも考えられます。
炎症は、黄色ブドウ球菌や連鎖球菌などが原因菌となることが多く、身体の他の部位に起きた感染症の細菌が血液で運ばれたり、怪我などで直接関節に最近が入ることで発症します。

多発性関節痛のまとめ

多発性関節痛のまとめ

このように、一口に多発性関節痛と言っても、原因となる疾患や症状・治療法などは様々です。
関節リウマチのように進行性の疾患で早期に治療を開始すべき病気であったり、急性の多発性関節痛のように緊急度の高い疾患の可能性もあります。
思い当たることがないのに、多発性の関節痛が長引いているなど気になる症状のある方は、念のため医師の診察を受けるようにしましょう。


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