関節痛と腱鞘炎

ふとした拍子に指や手首に走る痛み。
それは腱鞘炎の症状の可能性が考えられます。

腱鞘炎と言うと、スポーツ選手や、ピアノ奏者・バイオリニストなど、手や肘を酷使する方かかる病気、という印象があるかもしれません。
しかし、普段の何気ない動作が原因で、腱鞘炎を発症する方が増えてきています。

手や指に痛みがあること自体辛いですし、生活する上で不自由を感じることも多くなるでしょう。
悪化すると完治までに時間が掛かる事もある腱鞘炎の症状や原因、治療・予防法についてお話したいと思います。

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親指や手首の関節痛、これって腱鞘炎のサイン?

手首にだるさや違和感があったり、痛くて親指が動かせない。
痛みで指の曲げ伸ばしが出来なくなった。

このような症状は腱鞘炎の兆候かもしれません。
ドアノブが掴めなくなる、ペンで字を書くことが辛い…

放置すると、痛みは徐々に激しくなります。
時には手術が必要となることもある腱鞘炎とは、どのような病気なのでしょうか?

腱鞘炎とは?なにが原因?

腱鞘炎の原因

腱鞘炎(正式名は狭窄性腱鞘炎)は、無理な動作や繰り返し同じ動きをするなど、手首に負担がかかったことが原因で、腱や腱鞘に炎症が起きる病気です。

腱は骨と筋肉を繋ぐ役目を担い、腱鞘は腱を覆うトンネルのような部分。
腱鞘のトンネルの中で、腱が伸びたり縮んだりすることで、指などの関節がスムーズに動きます。

腱鞘炎を発症しやすいのは、美容師など手首や指を酷使する職業の方です。
他にも、ギター等の楽器・パソコンを長時間使う方、授乳などで赤ちゃんを抱っこする機会の多い育児中のママが、腱鞘炎になりやすいと言えるでしょう。

また最近は、スマホやマウスの使い過ぎが原因で、腱鞘炎になる患者さんが増加しています。
さらに、女性がホルモンが腱鞘炎に影響を与えると考えられています。

出産、閉経期の女性の身体は、ホルモンバランスが崩れやすくデリケートです。
身体の組織もダメージに弱くなり、腱や腱鞘も、より傷つきやすい状態になることから、腱鞘炎を発症しやすくなると言えます。

一般的に、腱鞘炎患者に女性が多いとされるのは、こうした理由によるものでしょう。

バネ指とド・ケルバン病の違い

バネ指とド・ケルバン病の違い

腱鞘炎は、肘・腕など身体のいろいろな場所に起きますが、症例が最も多いのは手の関節です。
中でも、指の腱鞘炎「バネ指」と、手首周辺に症状の出る「ド・ケルバン病」が代表的と言えるでしょう。

この二つの疾患の違いは?症状や痛みの原因について解説します。

バネ指の症状

バネ指(スプリングフィンガー、弾撥指とも呼ばれる)は、指の腱鞘炎です。
特徴的な症状は、指を曲げる際の、引っ掛かるような違和感や痛み。

悪化すると、指を伸ばすのが難しくなります。
無理に伸ばそうとすると、ぱちっ!というような音がすることも多く、バネが弾けたような感覚と強い痛みを感じます。

他にも、バネ指の症状には次のようなものがあります。

  • 指のこわばり感、動かす時のだるさ
  • 指の付け根が熱を持つ。腫れ。患部を押すと痛い
  • 指関節の曲げ伸ばし時に痛み。引っ掛かる感じがある
  • 朝や寝起きに最も痛みが強いが、指を動かすうち徐々に解消する

一般的に、成人女性の患者が多いと言われていますが、ピアノなどの楽器を弾く子供。
また、スポーツや仕事などで、指を酷使する方も発症リスクが高くなりますので、注意が必要でしょう。

ド・ケルバン病の症状

これに対して、ド・ケルバン病は、親指から手首にかけての腱鞘に炎症が起こり、痛みます。
親指を動かす際に、手首の親指側に痛みが出たり、腫れるのが特徴的な症状です。

女性ホルモンも発症に関与するとされ、妊娠・出産期や、閉経後の女性の患者が多かったのですが、最近は年齢や性別に関わらず発症者が増えています。
これは、親指を多用するスマホの操作によってド・ケルバン病を患う方が増加したためと思われます。

次のような症状がある場合は、ド・ケルバン病が疑われます。

  • 手首を動かすとだるさを感じる
  • 親指の付け根の腫れ。押すと痛い
  • 親指が動かしづらい、違和感がある
  • 親指の曲げ伸ばし時に強い痛みがある

腱鞘炎と言うと、指の痛みという印象が強く、ド・ケルバン病は見落とされがちで、治療が遅れた為に、悪化させてしまう事例も多くなっています。
ド・ケルバン病かどうかをチェックする、アイヒホッフテストという方法がありますので、ご紹介します。

親指を中に入れて握ったこぶしを、小指の方へ倒してみて下さい。
痛みがありますか?
もし痛むようですと、ド・ケルバン病と考えられますので、医療機関を受診するようにしましょう。

腱鞘炎は病院に行くべき?治し方・治療方法

腱鞘炎の治し方・治療方法

先述の通り、腱鞘炎の原因となるのは、主に手や指を使い過ぎることです。
よって、治療の基本方針は、手の酷使を止め、休ませることになります。

しかし、手を使うのを控えると言っても限度があります。
また、症状が落ち着いたからと、元のように手や指を酷使すれば、痛みが再発。

次第に悪化し、治療にも時間が掛かることになります。
似た症状の病気もありますから、腱鞘炎だろうと自己診断したり、自力で治すなどと考えず、整形外科で治療を受けましょう。

なお、腱鞘炎の主な治療方法として、次の5つが挙げられます。

  • 安静。患部を休ませることで自然治癒、又は症状の緩和をはかる
  • 投薬治療。非ステロイド系消炎鎮痛剤の服用・湿布などで、患部の炎症や腫れを軽減。
  • 注射。ステロイド剤(ケナコルト等)・局所麻酔剤などを患部に注射。
  • 理学療法。必要に応じて、レーザー治療や、リハビリ等を行う。
  • 手術。症状の改善が見られない場合は、関節の動きを良くする為の切開手術が行われる。

注射の効き目は?やっぱり痛いの?

一般的に、安静や服薬治療で思ったような効果が見られなかった場合には、ステロイド注射が選択されます。
患部に直接打つこの注射は、炎症を抑える作用が非常に高く、劇的に症状が和らぐ患者さんが多いようです。

特に、慢性化していない、比較的初期の腱鞘炎の方には、とても効果的な治療法となります。
しかしながら、一度の注射で永続的な効果が期待できるわけではありません。

また、腱の萎縮という副作用の懸念があり、度々注射を繰り返すことが出来ないという点にも注意が必要です。

腱鞘炎の治療期間はどの位?

腱鞘炎は、早めに治療開始すれば、治りも早い病気です。
痛みが出てからと、手のこわばり等、腱鞘炎の兆候を自覚してすぐに治療を始めたのでは、治療期間に大きな差が出てきます。

重症度にもよりますが、痛みがある腱鞘炎の治療には、3ヶ月から半年ほどを要すると言われています。
悪化してしまった場合では、完治までに1年以上の時間が必要なこともあります。

また、痛みを我慢して放置した結果、激痛で動かすこともままならなくれば、手術が行われます。
そうなると、完治までにはさらに時間が掛かることになりますから、症状の軽いうちに治療を始めることが大切でしょう。

腱鞘炎の治療費は?

腱鞘炎の治療には、医療保険が適用されるため、支払いが驚くほど高額になる心配はありません。
整形外科にて、初診・検査を行う場合でも、窓口での支払いが5千円を超えることはほとんどないようです。

通院で、投薬治療や注射を受ける際も、それぞれ数百円ほどの自己負担となります。
もちろん、外科手術にも保険が適用されます。

医療機関により幅がありますが、多くの場合、支払いは1万円以内で済むようです。
週2、3回の術後のリハビリ通院時は、数百円から千円程度の自己負担となります。

腱鞘炎は温める?それとも冷やす?

腱鞘炎の痛みは、基本的に温めます。
急性期以外は、お風呂でゆっくりマッサージしたり、ホットパックなどで血行促進することで、症状が和らぎます。

激しい痛みや、熱を持っている場合は、患部を冷やします。
氷や、アイシング、湿布などでしっかり冷やすことで、痛みが緩和し、徐々に楽になってくるでしょう。

テーピング・ストレッチは腱鞘炎に効果がある?

腱鞘炎の主な原因は、手指の酷使であり、一番良いのはまず安静にすることです。
しかしながら、手をまったく使わない生活というのは、現実的ではありません。

そこで、テーピングやサポーターなどで固定して、患部の負担を軽減する方法が、効果的と考えられます。
バネ指の場合は指、ド・ケルバン病の方は、親指から手首にかけてを固定するように、テーピング等を行います。

患部の固定により症状が改善したら、ストレッチをすると良いでしょう。
手首・指、腕のストレッチは血行を促進しますから、症状の改善を促し、再発予防効果も期待できます。

グルコサミンは腱鞘炎に良いの?

関節に良い成分として広く知られている、グルコサミンとコンドロイチン。
これらは腱鞘炎にも有効と考えられています。

軟骨の主な成分であるコンドロイチンとグルコサミンは、腱や腱鞘の構成物質でもあるのです。
よって、グルコサミンとコンドロイチンの摂取により、傷んだ腱や腱鞘の再生を促し、症状の改善する効果が期待できます。

しかし、どちらも食品からの摂取が難しい成分です。
また、二つの成分を一緒に摂取することで、より効果的な働きをすることを考えると、食事からでなく、薬やサプリの利用が手軽でしょう。

第三類医薬品のグルコンEX錠やリョウシンJV錠などがオススメです。

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関節痛と腱鞘炎のまとめ

関節痛と腱鞘炎のまとめ

バネ指やド・ケルバン病などの腱鞘炎は、手・指などの関節の使い過ぎによって発症します。
最初はひどい痛みでないこともあり、放置されがちですが、悪化すれば治療期間が長引くだけでなく、手術が必要になることもあります。

あれ?もしかして腱鞘炎?と感じたら、患部の安静にし、腱や腱鞘を休めましょう。
テーピングを利用して患部の負担を軽減したり、グルコンEX錠プラスなどによる、身体の内側からのケアもオススメです。

それでも症状が改善されない場合は、速やかに医療機関を受診し、医師の診断を受けましょう。
早期に適切な治療を受けることで、治療期間が短くなります。

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