関節痛と全身性エリテマトーデス

関節に痛みがある場合、その原因は様々です。
加齢によるもの、使い過ぎ、捻挫等の怪我、内科的な病気によるもの。

ただの関節痛と思っていたのに、なかなか症状が改善しない時は、思いがけない病気が隠れていることも考えられます。
当ページでは、関節の痛みも症状の一つである、全身性エリテマトーデスについて、詳しくお話ししていきたいと思います。

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その関節痛、全身性エリテマトーデスでは?

一口に関節痛と言っても、原因や治療方法は多岐に渡ります。
痛みの原因を知り、それに見合った治療を受けることが、症状改善への近道と言えるでしょう。

発熱やだるさといった全身症状の他、多くの方が関節痛を訴える病気に、全身性エリテマトーデスがあります。
よく似た病気もある事から、適切な治療を受けるためには、それらとしっかり区別することが必要となります。

全身性エリテマトーデスとは?

全身性エリテマトーデスとは

全身性エリテマトーデスは膠原病の一種で、身体の色々な場所が炎症を起こし、痛みを生じる病気です。
英名の頭文字からSLEとも呼ばれています。

熱っぽさなど、風邪のような症状や、関節、皮膚等に炎症が起こります。
また、腎臓や心臓・肺といった内臓や、中枢神経に異常をきたすこともある病気です。

これらの症状は一度に起こることもあれば、時間を置いて次々現れてくることもあります。
患者は圧倒的に女性が多く、全身性エリテマトーデスの発症者の約9割が女性です。

30代頃までの発症がが大半で、若い女性がかかりやすい病気の一つと言えるでしょう。

全身性エリテマトーデスの原因と初期症状

全身性エリテマトーデスは、なんらかの理由によって免役システムに異常が起こることで、発症すると考えられています。
免疫異常には、ウイルス感染、妊娠・出産、薬剤などが関わっているのではないかとされていますが、はっきりと解明されていないのが現状です。

身体の様々な場所に症状が現れる、全身性エリテマトーデス。
その症状は人によって異なりますが、初期症状として発熱、関節の痛み、赤い発疹、倦怠感、食欲不振などを訴える患者さんが多いようです。

特に関節痛は、全身性エリテマトーデス患者のほとんどにみられます。
手指の関節などが腫れたり痛みますが、日によって痛みの出る場所が違う、移動性の関節痛を起こすケースもあります。

また、特徴的な症状の一つとして、蝶形紅斑が挙げられるでしょう。
これは、両頬に出る、ちょうど蝶が羽を開いたような形の、痒みのない赤い発疹です。

全身性エリテマトーデスが進行すると、上記に加えて腎臓や心臓、肺など内臓の慢性的な炎症や、血圧の上昇が起こります。
さらには、痙攣や興奮等、中枢神経症状がみられることもあります。

血液検査の結果からみる全身性エリテマトーデス

全身性エリテマトーデスが疑われる場合、判断材料の一つとして、血液検査が有効です。
ほとんどの全身性エリテマトーデス患者は、抗核抗体と呼ばれる抗体を持つとされているため、血液検査で抗体の有無を調べます。

なお、血液検査以外にも、心電図、尿検査、レントゲンなどの画像診断を経て、総合的に判断されます。
全身性エリテマトーデスの診断基準として用いられることが多いのが、次のような分類です。

一般的に、これらの分類に最低4つ該当することで、全身性エリテマトーデスと診断されます。

  • 頬部紅斑(蝶形紅班)
  • 円柱状紅斑
  • 日光過敏(発疹など)
  • 口腔内の潰瘍
  • 関節痛(炎症・腫れ)
  • 漿膜炎(心臓、肺など)
  • 腎機能の障害
  • 血液中の白血球、リンパ球減、血小板の減少
  • 神経・脳などの中枢神経障害
  • 血液検査における、抗二本鎖DNA抗体、抗リン脂質抗体、あるいは抗スミス抗体の陽性
  • 抗核抗体が基準値超

リウマチと全身性エリテマトーデスの違い

全身性エリテマトーデスとよく似た症状の病気として挙げられるのが、リウマチです。
どちらも免疫が関係するとされる疾患で、女性患者の比率が高く、関節痛や腫れ、内臓の機能障害などの全身症状を引き起こします。

共通点の多い二つの病気を明確に区別するポイントは、関節の骨が破壊されているかどうかということです。
リウマチの場合は関節の変形が見られますが、全身性エリテマトーデスの症状は、関節の痛み・炎症にとどまり、関節の破壊は起こらないのが普通です。

二つの病気は、診断基準も治療法も異なりますので、注意が必要でしょう。

指定難病・全身性エリテマトーデスの治療法と予後

指定難病・全身性エリテマトーデスの治療法と予後

全身性エリテマトーデスは、厚生労働省により特定疾患に指定されている難病の一つです。
認定を受けることで、一定の条件の下、医療費の補助が受けられます。

一般的に全身性エリテマトーデスは、慢性化しやすい疾患です。
また、経過の予測が難しく、何年もの無症状の期間(寛解)を経て再発を繰り返すなどします。

様々な全身症状を引き起こす、全身性エリテマトーデスの予後は、その重症度により大きく異なります。
通常、発症初期の炎症を上手くコントロール出来れば、予後は概ね良好と言えるでしょう。

こうした事から、早期に正しい診断を受け、治療に取り組むことが非常に大切になってきます。

投薬による全身性エリテマトーデス治療

全身性エリテマトーデスの治療は、投薬治療が基本です。
身体の炎症を落ち着かせることで、症状の緩和、内臓などへのダメージを防止することを目指します。

抗炎症薬の服用が一般的で、非ステロイド系抗炎症薬、副腎皮質ステロイド薬などが処方されます。
多くの場合、これらの薬により関節の痛みは和らぎますが、内臓や中枢神経などに障害が起きた重症のケースでは、免疫抑制薬も併用します。

副腎皮質ステロイド薬は、長期間の服用で副作用のリスクがあることが知られていますが、症状が落ち着き、改善がみられた場合は、徐々に減量が可能です。
再発の懸念はありますが、実際、多くの全身性エリテマトーデス患者さんは、最終的に副腎皮質ステロイドの減薬や、服用を中止することができています。

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関節痛と全身性エリテマトーデスのまとめ

このように、全身性エリテマトーデスは初期段階で治療を開始することにより、症状の緩和や、良好な経過に期待が持てる疾患です。
原因のわからない関節痛の原因の一つとして、全身性エリテマトーデスも考えられる。

そんなことを頭の片隅に置いておき、疑わしい場合は、早いうちに医師の診断を受けると良いでしょう。

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