年齢・性別に関わらず、膝や腰、足首など、関節痛でお悩みの方は多いと思います。
その名の通り、関節に痛みがあるから関節痛。
痛みの原因は、関節に炎症が起きているからでしょう?
じゃあ、関節痛と関節炎は同じ意味ということね?
このようにお考えの方が多いかもしれません。
しかしながら、関節炎イコール関節痛であるとは言い切れないのです。
関節痛の起きる原因は、実に様々です。
そして、関節炎の起こる原因もまた、多岐に渡ります。
一口に関節痛・関節炎と言っても、原因が異なれば、当然、症状や治療法も違ってきます。
効果的な治療を受けるためには、関節の痛みや関節炎の原因・違いを正しく知り、適切な対処をすることが大切と言えるでしょう。
では、関節痛と関節炎はどう違うのでしょうか?
関節痛と関節炎の違いはどこ?
関節痛とは、関節や腱鞘の炎症などが原因で、痛みを感じている「状態」のことです。
代表的な例として、加齢によって、軟骨変形して起こる変形性関節症が挙げられます。
その他にも、スポーツや怪我など、関節への負担が元になり、炎症や痛みがある場合もあるでしょう。
つまり、何だかの理由で、関節周辺に炎症が起き、痛みを伴っている「症状」が関節痛。
一方、怪我以外の原因による、関節の炎症・疾患の総称が関節炎です。
関節炎は、関節に炎症を起こしている「病気」であると言えるでしょう。
関節に炎症が起きる要因は、上記のような軟骨のすり減り・変形の他にも、いろいろ考えられます。
免疫疾患などの内科的な原因で、関節炎を伴う疾患のリウマチや痛風が、その一例と言えます。
関節が痛めば、原因に関わらずその症状は「関節痛」と呼ばれます。
それに対して関節炎とは、リウマチですとか、あるいは炎症の原因・その部位にちなんだ、~病といった名前がつく「病気」なわけです。
関節痛と関節炎の関係
さきほどお話したように、関節痛と関節炎は、全く同じではありません。
しかし、まるで関係がないかと言うとそうではなく、むしろ密接な関わりがあると言えるでしょう。
というのも、関節が痛む要因の大半は、関節が炎症を起こしている事によります。
繰り返しになりますが、炎症が起きる理由は様々です。
ですが、その理由に関わらず、関節炎は結果的に関節痛の発症原因となり得る、という関係性にあるのです。
関節炎の代表的な症例と治療法
関節炎は、大きく二つに分類する事が出来ます。
1.個々の関節が炎症
変形性膝関節症や四十(五十)肩。
また、捻挫など怪我の後遺症で、関節が炎症を起こしているケース。
これらの場合は、安静にしたり鎮痛剤や抗炎症薬の処方を受け、症状を落ち着かせる治療法が基本となります。
こうした治療やリハビリ療法などで、症状が改善しない時には、手術が行われる事もあります。
2.複数の関節が炎症、又は全身に症状が及ぶ場合
痛風や関節リウマチ、細菌性の炎症などがこれに当たり、病気によって治療方法が異なります。
この場合、免疫異常や細菌感染といった、炎症の原因を取り除かない限り、もちろん症状は改善しません。
関節が痛い・炎症しているから、湿布を貼って様子をみようなど、素人判断が病状の悪化を招く恐れもあり、注意が必要でしょう。
複数の関節に発症する、関節炎の代表例を以下に挙げます。
関節リウマチ
関節リウマチは、自己免疫疾患の一種です。
免疫が過剰に反応することにより、関節を攻撃し関節炎が起こります。
悪化すると、関節が変形したり関節が破壊される上、貧血などの全身症状も伴います。
患者は主に中年以上の女性で、朝の手指のこわばり、左右対称の関節炎が特徴的な症状です。
複数の関節に炎症が起きたり、安静時にも痛みがある場合もあります。
リウマチの基本的な治療法は投薬療法。
抗リウマチ薬、抗炎症薬など、炎症を鎮め、進行を抑える薬が処方されます。
これと合わせて、専門家の指導の下、リハビリや物理療法を行うことも有効な方法です。
詳細は下記を参照してください。
⇒「関節痛のリウマチの症状・原因は?主な治療法も解説」
痛風
痛風は「風が吹いても痛い」と表現されるように、強烈な関節の痛みを伴う疾患です。
患者は中高年の男性に多く、アルコール摂取や食生活の影響を受けるとされています。
血中の尿酸値が上昇することによって、関節に結節が生じ、関節炎を引き起こします。
患部(大半は足の指)の腫れや、激痛を伴う急性の発作が特徴的な症状です。
発作を繰り返すうち、他の関節にも炎症が起きたり、悪化すると腎不全や糖尿病などの合併症の懸念もあります。
尿酸値のコントロールが有効な治療法で、尿酸値が適切な水準を保つことで、発作を防ぎ関節炎も治癒します。
詳細は下記を参照してください。
⇒「痛すぎる関節痛、痛風の症状と治療法」
関節痛と関節炎のまとめ
このように、関節炎は関節痛の原因となり得ます。
しかしながら、関節の炎症が起きる原因は幅広く、その原因に合わせた治療が必要となります。
安静や鎮痛剤によって、痛みを取り除くだけでは治癒しない、リウマチ等の関節炎の存在を知り、疑わしい場合は早めに適切な治療を受けることが大切です。
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